プロジェクト事例

[ 西 ]

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西陣シネマは、京都西陣で定期的に開催する、映画と体験・交流を組み合わせた映画上映イベントです。

2018年から2019年にかけて、3ヶ月に1度のペースで開催。西陣織のまちにかつて根づいていた映画文化を手がかりに、「新たな人が集い、つながりが生まれる場」を目指しました。

 

Points
① 西陣織のまちにかつて根づいていた映画文化を手がかりに、「映画+体験・交流」を軸にした定期イベントを企画・運営
② 映画のテーマに沿った体験を通じて、自然なつながりが生まれる場に
③ 約2年間で全7回・累計500名超が参加。西陣に新しい人の流れを生む機会となった

 

背景

京都市上京区に位置する西陣地区は、織物産業の盛んな地域です。しかし、産業の衰退とともに人口が減少し、空き家も増加する中で、地域の賑わいが薄れていきました。

そんな中、西陣織の老舗メーカーである渡文から「所有している施設を活用して、地域に人々が集まるきっかけをつくれないか」という相談を受けたことが、西陣シネマの出発点となりました。

 

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西陣織の総出荷額は、1990年と比較しておよそ1/10までに減少している

 

アプローチ

地域での交流を生み出すにあたり、かつて西陣には多くの小さな映画館が点在し、職人の娯楽文化の一つとして根づいていた背景に着目。その歴史を手がかりに、「映画を見る」という共通体験を通じて新しい価値観や人に出会い、そこから交流が生まれることを目指しました。

映画を軸にした体験型のプログラムによって、毎回異なるジャンルの作品に応じた多様な層にリーチし、普段は西陣に足を運ぶことがなかった人々が集う機会を創出しました。

 

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会場となった、渡文が所有する「須佐命舎」

 

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「須佐命舎」内部にスクリーン、音響設備、座席を設置し映画上映

 

歴史や文化、地域での交流に興味のある層をターゲットに「映画→体験→交流」の流れを丁寧に設計することで、自然な会話とつながりが生まれる場を目指しました。

 

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インドのドキュメンタリー映画「聖者たちの食卓」の上映回では、映画に登場した本格カレーを食べながら交流。登壇したゲストのリアルなインド文化のトークタイムも盛り上がりました。

 

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フィンランドを舞台にした映画上映回では、風情ある石畳のスペースに突如フィンランド式テントサウナが登場!ご近所さんも興味津々で集う、賑やかな回となりました。

 

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雑木林に囲まれた平家で暮らす夫婦のドキュメンタリー「人生フルーツ」上映回では、植物イベント「はっぱでハッピー」と合同開催。全国から多種多様な植物屋さんが集いました。

 

成果

西陣シネマは、約2年間で全7回を開催し、累計500名以上が参加。西陣を初めて訪れる人も多く、イベントをきっかけに地域に新しい人の流れを生み出す機会となりました。回ごとに異なる作品と体験を掛け合わせたことで、毎回違った関心層にリーチできた点も特徴のひとつです。

それぞれの回で生まれた出会いが、少しずつ人とまちをつなぎ、地域にあらたな賑わいを生み出す種となっていく。西陣シネマは、そんな変化の始まりを感じられる取り組みになりました。

会社概要
企画・運営 NINI inc.
会場 須佐命舎
映画協力 アップリンク京都

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